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代表的な実施プロジェクト紹介


インド国アジャンタ・エローラ史跡保護及び観光開発計画 フェーズI・II 

インドの世界文化遺産の一つであるアジャンタ-・エローラ遺跡の位置するデカン高原入口のマントラヤ県は、インド最大商都ムンバイ市を擁するマハシュートラ州に属するものの、観光を除き目立った産業もない後進地域です。インド政府は、地域ヴェルール開発委員会の提言を基に、多文化融合の象徴である遺跡の保全、博物館・史料館の設置、デカン文明研究所等を核とする観光開発、また地域開発計画の推進を図るため、日本国政府の借款支援を含む「アジャンタ・エローラ遺跡保護・観光基盤整備事業」に着手しました。

本プロジェクトは、世界遺産観光を軸とした地域振興をめざす長期の事業であり、フェーズ1事業の段階では、1)史跡保全事業、2)周辺自然環境改善(植林)事業、3)空港施設改良・整備事業(オーランガバード空港)、4)アクセス交通・道路改良整備事業、5)上下水道改良整備および電力施設整備事業を実施しました。 フェーズ2からは、1)史跡保全事業(継続)、2)州および遺跡の観光プロモーション、3)展示およびビジターセンタ施設整備事業、4)小口金融による地場産業振興、5)周辺遺跡環境整備事業の数々のコンポーネントを実施しています。

私達は、外部の専門家の活用も含め本事業における主要専門分野(事業監理・展示計画、観光プロモーション、遺跡保全)におけるコンサルティング・サービスを提供しています。

仏教石窟の壁画の間接照明 アジャンタ・ビジターセンター(建設中) エローラ・ビジターセンター(建設中)

モルディブ国スマトラ沖地震災害復旧協力に係るコンサルタント・サービス 

モルディブ共和国は、インド洋上に浮かぶサンゴ礁の1,192 の島々で構成される島国で、一般住民の島と外国人向けの観光用リゾート島があります。各島々は、地域毎に密集した環礁群(アトール)から形成されており、海抜2m超える場所は少なく、地球温暖化による海面上昇で最も影響を受けると想定されている島嶼国の一つでもあります。

スマトラ沖地震により発生した大津波の被害は甚大で、島民の多くの人々が犠牲になり、また15,000 人以上が避難生活を余儀なくされました。日本国政府は、津波発生直後の緊急援助隊医療チームの派遣や緊急物資供与を実施しました。これに引き続きモルディブ政府の要請より、津波災害の甚大な島の緊急復旧・復興にかかわる緊急開発調査による支援を実施し、その調査結果に基づく施設建設事業の実施が本プロジェクトです。

パセットは、緊急開発調査より参画し総合的な復興計画の提言を行うと共に、本プロジェクトにおいても施設の設計および施工・監理サービス業務に携わりました。

津波に配慮した地方島行政庁舎(建設中) 津波に配慮したアトール合同庁舎

アフガニスタン国マザリシャリフ市復興支援調査 

アフガニスタン国では、長期にわたる紛争の後、暫定統治機構による和平・復興へのプロセスが推進されました。日本国政府も、緊急人道支援の一環として教育、保健・医療、難民帰還・再定住、地雷除去、女性の社会参加の促進といった支援分野に資金援助を行うことを表明し、カブール及びカンダハルにおいて緊急復興支援調査を実施してきています。

北部の拠点都市の一つであるバルフ州の州都マザリシャリフ市でも、長年の紛争による不適切な維持管理から都市インフラの老朽化および損傷が著しく、また、紛争終結後の本格的な復興支援が遅れる中、国際協力機構(JICA) は、アフガニスタン政府の要請をうけ、マザリシャリフ市における緊急復興支援調査(URSP-MZR)の実施を行うことになりました。

本プロジェクトでは、北部地域における社会経済面の復興及び発展を支援するため、マザリシャリフ市において1)短期復興プログラム(市内道路整備と学校教育改善)立案と2)復興リハビリ事業(道路リハビリ事業および初中等学校の建設のためのコンサルティング・サービス)を実施しました。パセットは、教育施設の計画・設計、施工監理の専門家が参画しコンサルティング・サービスを行いました。

高等学校建設全景 渡り廊下 教室内

右向き矢印 施設計画設計・事業監理:事業紹介


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