モルディブ共和国は、インド洋上に浮かぶサンゴ礁の1,192 の島々で構成される島国で、一般住民の島と外国人向けの観光用リゾート島があります。各島々は、地域毎に密集した環礁群(アトール)から形成されており、海抜2m超える場所は少なく、地球温暖化による海面上昇で最も影響を受けると想定されている島嶼国の一つでもあります。
スマトラ沖地震により発生した大津波の被害は甚大で、島民の多くの人々が犠牲になり、また15,000 人以上が避難生活を余儀なくされました。日本国政府は、津波発生直後の緊急援助隊医療チームの派遣や緊急物資供与を実施しました。これに引き続きモルディブ政府の要請より、津波災害の甚大な島の緊急復旧・復興にかかわる緊急開発調査による支援を実施し、その調査結果に基づく施設建設事業の実施が本プロジェクトです。
パセットは、緊急開発調査より参画し総合的な復興計画の提言を行うと共に、本プロジェクトにおいても施設の設計および施工・監理サービス業務に携わりました。
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